今日は先日上がってきた、アメリカ産のマホガニーミンクの再鞣ししたものを動画でお見せいたします。敢えて何かを書くということも必要のないくらいに動画を見てもらえれば、その皮の薄さや柔らかさが、お解り頂けるものと思います。以前の記事でも書いていますが、素人考えで考えると、だったら一度に同じように鋤けば良いじゃないかという考え方も成り立ちますが、二回鞣すという効果はやはり絶大で、どうやっても一回で丁寧にやっても、ここまでの仕上がりにはなりません。
しかも、どこでもこのように綺麗に柔らかく仕上がる訳ではありません。私がこの業界で尊敬する数人のなかの一人になりますが、S社長のところでないと、ここまでの仕上がりにはなりません。私が拘ることを知っているから余計に気を使っていただいているのかもしれませんが、それにしてもお見事の一言です。
ここまで薄く柔らかく仕上がると、生地のようにたくさんのギャザーやタックも、ミンク独特の毛の陰影によって素晴らしい出来上がりが期待できます。もちろん私のやる気も一段と増します。このミンクは以前の５月２２日に紹介したデミバフミンクの逸品という記事がありましたが、そのミンクと同じファーム（飼育業者）で育てられたものだそうです。デミバフミンクと同じように綿毛に青味があり見事な毛質です。
下の動画で少しでもその究極の素晴らしさが感じていただければ嬉しいのです。
長澤
