島精機 SDS-ONEの問題点(その二)

以前、島精機 SDS-ONEの問題点という記事を書きましたが、このタイトルと同じ語句で検索されて、このブロクに入ってきてくださる方がたくさんいらっしゃいます。そんなこともあり、少し追記をしてみようと思います。

当時10年以上前のことですが、島精機SDS-ONEを購入時にはこの業務用コンピュータの性能と価格の安さに驚きました。私は東レのCADを解約して、このSDS-ONEに乗り換えたわけですが、今でも、これから書く事以外のアフターやフォローについては、申し分がないのです。誤解のないよう読んでください。

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10年前の島精機 SDS-ONEの現在の状態

ただ、ひとつ辛いのは、これだけPCの性能が上がった時代でも、10年前のPCを使って作業をしなければならないという不便さがあります。

当初、このSDS-ONEは Windows NTというOSでスタートしています。専用画像メモリーが480MBくらいだったと思います。今でいえば、480MBのメモリーなんて使い物になりませんが、その当時としては、かなり高いスペックだったのです。それを三~四年のうちにWindows2000にアップグレードしてハードも丸ごと替えて、メモリーも2GBになりました。パントーンも、そのときにセットされたと思います。

そして数年前に、OSをWindowsXPに替え、XPで使える最大メモリー4GBにアップグレードいたしました。

最近はどうかというと、もうすべてのアプリケーションのWindows XP向けのバージョンアップはないという、お知らせをいただいたままになっていて、もうずっとこのままの、多少、不具合も残った、このままの状態で使うことになってしまっています。

私は何度か、ハードのアップグレードを打診してみましたが、要はソフトを下取りにだして新しいものを買って欲しいという提案しか貰えず、今はもうさすがのわたしでも、諦めてしまった感があります。

ですから、余程この機械に魅力を感じないのであれば、そして、将来も最新の性能でアプリケーションを使いたいということであれば、この機械は私は、お薦めいたしません。もちろん、何百万もだして、5年ごとに新機種を買い換える予算があるのであれば問題はないのです。

今後の島精機への期待

当然、今現在も島精機ではアプリケーションのバージョンアップを続け新機能が出ているはずなのです。そして、過去に買ったユーザーの売上によってこれまでのすべての機械やアプリケーションに対しての投資が成り立ってきたわけで・・

それが、過去のユーザーには最新バージョンが使えないというのは、どうにも理解ができず、それ以外のアフターに関しては申し分がないにも関わらず、この部分に関しては大きな不満が残ります。

初期契約段階でも、こんなことは説明もされておらず、世の中の常識からみても、上場会社である島精機さんが、世間の常識から外れたことをされるというのはどうにも理解ができず、10年後に、こんな結果になるとは想像もできなかったのです。

機械としてはとても魅力のある機械です。購入に際して、ここのところは確認が必要かと、私は思っています。そして、この記事を読み、新たな考え方がメーカーさんに生まれることを祈っています。

最後にもう一度言いますが、アプリケーションの内容も、もちろん大事なのです。そして島精機のそれは本当に素晴らしいのです。しかし、やはり業務用コンピュータというならばスピードが命なはずです。それが誇れない10年も前のハードを押し付けられているという現実はかなり辛いものがあり受け入れがたいものがあります。

取るべき料金はとり、せめてユーザーが、このままでよいのか、それとも新しいハードに変えるのかが選べるような仕組みづくりを一度検討してもらいたいと私は思います。スピードを得るのためにお金をだしているのです。SDS-ONEは業務用機械ではなく、業務専用コンピュータなのです。

長澤祐一

 

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島精機SDS-ONEの問題点
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