お客様のコートの香水の匂い

今日は、毛皮についた香水の匂い取りのことについて書いてみます。

私がここで書くのも失礼な話なのです。お客様の匂いを嫌だとはいえません。

私はどうでも良いのです。問題はその香水の匂いが他のお客様のコートに移ることが一番の問題なのです。

お客様によっては、まったく香水やオーデコロンを使わない方もいらっしゃいます。毛皮にとっては最高に良い状態を保てます。しかし、そんな方のほうが少ないのです。私の家内も毛皮を扱うようになってから、まったく香水等はつけなくなりました。

例えばですが、香水だけならまだ良いのです。これに毛皮についたカビも一緒に混ざるのです。

カビなんてと思うかもしれませんが、ご自宅で長期保管をされるケースでカビがつかないものは珍しいのです。以前、毛皮好きの知人と話したときに、私はかび臭いと判断しましたが、その方は、これがいつもの毛皮の匂いだと言いました。それくらい、自宅保管では簡単にカビが付きやすいのです

そこに香水の匂いと混ざるのです。決していい匂いであるはずがありません。私はカビの匂いはすぐにわかります。しかし、毛皮を良く知るひとでも、このカビの匂いが普通にあるために、これは特に変な匂いだと感じないのです。

以前、ロシアから臭気ブロックという薬品を購入しましたが、当初なんか嘘っぽく感じて信用していませんでした。それが、一度、匂いのきついコートに使ったら、すぐに効果は出ませんでしたが、数週間経つと、驚くほど匂いが取れていたのです。ロシアは戦争では大きな問題を起こしていますが、さすが毛皮大国ロシアでの薬品効果は凄かったのです。

匂いは、前回の肩の色焼けと同じで、比較しずらいのです。個人差が大きく影響します。

それでも、気になるという方は、一度お問い合わせしてみてください。

あくまで匂いは個人差がありますが、その個人差を超えて酷い匂いのときがあります。

何かしらお役に立てるかもしれません。  長澤祐一