オンラインショップでの一点一画像の難しさ

今日はオンラインショップでの写真について書いてみます。

他のサイトではよく見られますが、一点の商品画像を数枚載せて、同じデザインやサイズのものを何点も販売するというようなことがあります。

パショーネのオンラインショップでは、一点一画像でアップしています。ですから販売されたものの商品画像は二度と使うことはありません。

皮のバッグや衣服は仕上がりが、ほぼ同一に仕上がりますが、毛皮商品は、まず素材が均一ではないということと、技術者のレベルによって作り方に大きな差が出たりします。そのため、皮のバッグのように、ほぼ同一に仕上がることがありません。

仮に私が作ったとしても、ほぼ同一に仕上がるということはありません。同じレベルに仕上がったとしても、それぞれにわずかな素材の差によって生まれる違いがあります。革製品のようにほぼ同じように作ることが出来ないのが毛皮商品です。

 

であれば、一点一画像でやらなければ、たとえ小物でもやはり一点ずつ画像を撮ってアップするしかありません。毎回、一点ずつ写真撮りをしてアップするのは時間も手間もかかりますが、手で触れることが出来ないオンラインであればなおさらのことですが、一点一画像を守る必要があります。

そんなこともあって、現在オンラインショップの商品アップが遅てれています。一点売れたものを再度作っても商品としてアップするのにするのに以前の写真を使うわけにはいきませんから。

一度決めたことを頑なに守ることは大変なことです。販売という場においても作ることと同じで手は抜けません。

それともうひとつ、一点ずつ写真を撮ればそれでよいか、誠実であればそれでよいか?というと、そうでもありません。商品の良さを引き出す写真が撮れないとアップ出来ないのです。それでもしょうがありません。自分で納得できない写真をアップしても、ずっと不満が自分のなかに残ったままですから。売れれば何でも嬉しいはずです。しかし、自分が納得できない画像で売れたとしても100%で喜ぶことはできません。

 

そんな意味でも、今現在、オンラインショップがブレーキがかかった状態です。今日チンチラの商品をアップしました。前回と同じバーキン30につけるトリミングをアップしています。

良かったらオンラインショップを覗いてみてください。

 

長澤祐一