毛皮のオーダーメイドの難しさ

私たちのアトリエでは仕上がりに効果があるとわかれば、どんなに時間やコストがかかっても、そしてリスクがあっても、ほとんどの場合トライしていきます。それが、誰も見たことのないような仕上がりを生むと信じているからです。

ひとつ余談ですが、今回のブルーアイリスは色が濃いことが特徴です。しかし、濃いといっても、綿毛まで真っ黒なわけではなく刺し毛が濃いということで、その濃い目の刺し毛に隠れた綿毛が、その隙間から青白く光るように漏れてくるその光景は、このブルーアイリスでなくては表現できない、素晴らしい表情であり色香です。写真を見てもアメリカタイプのボリュームと刺し毛の短さがよく解ると思います。

過去二日間の記事を読んでいただいても、いかにオーダーメイドということが難しいかは、ご理解いただけるかと思います。サイト上にオーダーメイドと謳う以上は、原皮をどう調達するかという問題と常に向き合わなければなりません。

ブルーアイリスミンクのオーダーメイド(作りの部分)
毛皮のオーダーメイド(原皮の調達、そのニ)

もちろんオーダーにもいろいろあり、オーダーであればどんなものでもいいという、お客様もいらっしゃるでしょう。しかし、こだわりを持ったお客様に提供するとなれば、常に、どう良い原皮を仕入れるか、そして、どうやって作れば、その大事な原皮を生かし切る作りが出来るかということと、強く向き合わなければなりません。

それは、他社のWebサイトによく見られる、企画だけを請け負い、他の会社に丸投げで作る・・というようなことでは成し得ないということなのです。材料の手配ひとつでも大変な労力、経験、そして時間がかかるのです。

長澤

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