チンチラのクリーニング後のリフォーム

今日は前回の記事にあった、有機溶剤で洗ったチンチラコートをロングマフラーに仕上げたビデオです。

二点、リメイクを受けて、一点は少し黄ばみがあり、コートにするのはやめました。内容はビデオを見てもらうしかありませんが、柔らかさと毛の風合いです。

大事なことはビデオで、すべて言いたくないことまで言ってますので、書く事はほとんどないのです。

チンチラは場合によっては、新しいバンドルでも、劣化のあるものが、たまに混じります。そんなこともあり、リフォーム品のほとんどが劣化してると言って過言ではないのです。

しかし、その度合いや、状態を見ながら何ができるのかを考えるしかありません。わたしのところでも、基本的には、お断りしたいところですが、どうしてもという依頼もあり、状態をみたうえでお仕事を請けるときも、たまにあります。

劣化が進んだチンチラは、他の例えばミンクなどに比べても、リスクが高く時間を頂く場合が多いのです。

加工段階でも、一発でも処理を間違うと、切れて、もう縫い直しはききません。それくらい、怖い素材です。でも、うまく行った時には、他には感じられない、柔らかな風合いも出て嬉しさも倍増します。

ナチュラルチンチラの水洗い厳禁

ナチュラルチンチラは以前書いた、忍者ウェットのビデオのように水で洗ったら、一発でボロボロになります。水の極端な使用は厳禁です。

万が一ご自分でマフラーくらい作りたいと思われる時には、水の使用はやめて、今あるチンチラそのものをカットして手縫い、またはミシン縫いするのが良いかと思います。

ビデオの上のほうに、少し青みのあるチンチラボレロがありますね。あのボレロもリメイクで、ちゃんと水張りもして加工して仕上げていますが、素人の方はやめたほうが安全です。

それと、チンチラの毛を仕上げ過ぎも厳禁なのです。ミンクやセーブルは仕上げれば仕上げるほど綺麗になります。しかし、チンチラは、多少の仕上げはいいのですが、ある時点を超えると、ガクッと毛質が落ちて、戻らなくなります。もうそうなったら何をやっても一時的に仕上げて綺麗に戻っても、しばらくすると前の状態に戻ります。

それくらい、皮の扱いも、毛の扱いも、難しいのがチンチラです。

長澤祐一

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