プロなのに、

ここのところ弁護士、税理士さんに会って相談ごとをする機会がありました。

今日はプロなのに、、という話です。

怒られるかもしれません。私が細かいのかもしれませんが、対応が今ひとつなのです。相談するために資料を先に送っても先に読むこともなく、無駄な時間を使うことや、確認事項を聞いてもネットで調べてすぐに出てくることがわからなかったり、頼んだ相手が悪かったのか、少しも解決しなかったり、わからないことが多く、後からネットで調べて、なんだ簡単に出てくるじゃないか、、、というようなことがほんとに多いのです。

これでプロなのかな?とほんとに思います。

以前、私達の技術職の仕事では出し惜しみができない職種であることを書きました。

各先生方が情報の出し惜しみをしているのかもしれません。しかし、出し惜しみには感じませんでした。明らかに不親切、または能力不足ということが多かったのです。

能力不足や不親切は、ときに害になることもあります。

私達が打ち合わせを大事にする理由は、提案力次第でお客様の望むもの、または望む以上のものが出来上がるからです。

どんなに私が綺麗に作っても、それがお客さまが本来欲しがっているもの、またはお客様の考え以上のものを提案できない限り意味がありません。

もちろん作りは大事なのです。しかし、提案力もそれと同等に価値があります。

私のところはデザイナーとお客様の三人で必ず打ち合わせします。私一人で対応することはありえません。たまたま休みだからなんてこともありません。それくらい三人での打ち合わせが大事だからです。

男性が対応するお店や工場もあるでしょう。でもはっきりいって疑問です。

女性の洋服に対する知識や着用場面、さらにはコーディネート等を考えれば、デザイナーに相当な知識が必要になります。

どんなに男性が勉強しても難しいと私は思います。仮に女性であっても、この提案やアドバイスができるのはほんの一握り、、、いやもっと少ないと思います。叱られるかもしれませんが、当社デザイナー以上は私は知りません。

いいんですよ。自分で判断されて好きなものを買うのは。しかし、ファーの場合、なかなかいろんな場面を想定したり、毛皮の素材感を考慮した提案をすることは簡単ではありません。

今日のテーマのプロなのに、、、最初にでてきた諸先生方のことを考えると、万が一でもこの諸先生方と私達が同じレベルであることなど許されません。

とにかくお客様のためにどうあるべきかを常に考えることが私達が私達である最大の目的です。

まだまだ、ほんとうに足りないと感じます。時間は以前よりもあるはずなのに、まだまだやりたいこと、、お客様にして差し上げたいことが完全ではないのです。

この記事をどんな方が読むのかはわかりません。しかし、何かしらの仕事をしているならプロとしてどうあるべきかを考えてみてください。

私達が生き残ってきたのは、私の絶え間ない技術開発もひとつですが、当社デザイナーのお客様に寄り添った考え方と提案力、これが全てです。仕事さえしてればプロであるという意見もあるでしょう。

しかし、そのプロではありません。プロらしくありたいのです。

本当にプロであり続けることは難しいです。  長澤