今日は、ミシン針の針先を研ぐ(その2)の続編として、毛皮用で使う三角針について集中して書いてみます。
前回、グラインダーで研ぐと書きましたね。最近、家内の意見を聞くと、少し訂正をしないといけないと感じました。
三角部分の針先も研いだほうがいいというように書いてありますが、男性と女性では指の力が違うようで、女性は、三角部分を研ぐことで、皮を切って進んでいくことがしにくくなり、ザクッという刺さり心地がなくなり、丸針と同じ、ヌルッとした刺し心地になるようで、それが刺さりが悪いと感じるようです。
三角針は、表面を削ってあるぶん錆びやすいこともあり、私はグラインダーで研ぎますが、それが、女性には刺さる感じが鈍くなると感じるようです。
もちろん、どちらでもいいのです。刺さりやすいと感じるほうで。ただ、ひとつ付け加えるなら、多少、ヌルッとした感じで入るほうが皮の繊維を切らず、押し開けて進むというようになり、長い目でみれば皮を傷つけずに済むというところにメリットがあると私は感じ、そう、記載していました。
毛皮の皮をすくうときに、毛の根元をすくわないようにするために、2~3mmという少ない皮を救うために、三角針で切ってしまうと、意外に皮が切れてしまうケースが多いこともあり、私は、三角部分も少しはグラインダーで磨きます。
これによって、裏地をまつる時にも、丸針ではなく三角針を使い、毛皮でも生地でも刺すことができ、都度、針を持ち替える必要がないのでそうしています。
ですから、指の力を考え、どんな状態の針先がいいかをひとそれぞれに選択すればよいのです。
毛皮ミシン針の目飛びの解決法
追加で少し余計なことを書きますが、毛皮用の459Rのことを「ミシン針の針先を研ぐ」で書いていますが、よく目飛びすることが多い針もあります。
もちろん、針の溝がちゃんと真上を向いているとか、ミシンのルーパーのタイミングが合っていないとか、素材に粘りがないとかいろいろ原因はありますが、まれに、ミシンの針穴に原因があるときもあります。
さらに、粘着テープの糊が付いている場合になります。
一般的には針に原因があると判断することはすくないのです。しかし、どうしてもという場合は針も交換してみるべきです。意外に針にバリが残っていたりして目飛びが発生することもあります。
粘着テープの糊が付いてしまった場合には、有機溶剤などを穴や溝に吹きかけ糊を落とせば目飛びはなくなります。アルコールでは糊は溶けません。あくまで有機溶剤です。
まとめをしていても糊が付きますね。これも有機溶剤でたまに落とすと針の滑りは劇的に変わります。あとは、糸にシリコンスプレーを吹きかけてみることも効果があります。
是非、そんなときは一度試してみてください。