今日は分かりにくいテーマですね。
二人とは、私と当社デザイナー(家内)です。
先日もあったことですが、お客様とラインや電話でやり取りして、お客様から良い反応をもらいます。
ここで、よくあるのが、、私にとっては楽に進むことができるお客様からの提案でしたが、それでも家内からは、一般的にはこうだ、、または、こっちのほうがお客様には良い、、と考える場合があり、ほぼお客様からは良い感触の意見をもらっているのに、それでも、念のために伝えるべき情報として伝えます。
私にとっては作業しやすい方向に進んでいるので、私一人なら、さらに私が知りえない、女性ならではの意見であればそのままスルーしてしまうところです。
そして私のなかでは、ついこのまま楽にスムーズに作業が進むと思うと、なかなか新たな提案は、私であっても難しいものです。
しかし、デザイナーも一歩も引きませんので、結果、振出に戻ることもあるのです。しかし、それはお客様にとっては利益になることが多く、決して、お客様が良いといったからそれでよいというわけにはいきません。
他社さんがどうかは分かりませんが、私達技術職にとって目指す仕上がりの方向が楽だと判断した瞬間に余計なことは言わなくなるものです。誰しも楽な仕事を仕上がりよりも優先させてしまう場合があります。
もちろん二人が楽な方向を選択してしまうケースもありますが、当社での打ち合わせは、お客様がいないところでも戦うというか、話し合います。
それが、パショーネの高いレベルをキープする大きな要因となっています。
これは出来そうでなかなかできません。
もちろん、作りの部分で私が手を抜くことはありませんが、デザイン的なことで考えると楽に作業が進む場合と苦しむ場合があります。そのときに知らず知らずのうちに自分の楽な方向を期待してしまいますが、デザイナーがしっかりしていれば、作りの効率よりもデザイン効果が優先になるのです。
今日のテーマの、二人でいる意味、二人がいる価値、、とはそのことです。
つい、効率が優先されがちですが、どんなにファッションを知っていて、ご自分のことを知っていらっしゃるお客様でも、プロではありません。決定する場合に、一般的には、、とか、本来は、、こうです、、とかいうことが意外に大事だったりします。
それともうひとつ当社デザイナーがやることは、お客様を緊張させないということです。簡単そうですが難しいことです。わたしなど自分が緊張してしまって、お客様に緊張させないことなど忘れてしまいます。いつも思いますがさすがなのです。アトリエや三越本店で接客させていただいたことのあるお客様はきっとご理解いただけているかと思います。
川越まで、なかなか遠くてご来店いただけないですが、決して無駄な時間にはなりません。一度相談してみたいなと思っているお客様がいらっしゃったら是非、お声がけくださいませ。
長澤祐一