今日は文章の引用について書いてみます。このブログを書いてもう数年経ちました。検索で入ってくるのは、毛皮では他のサイトでそうたくさんは書いていないせいか、レットアウトや毛皮ミシンなどの語句で入ってくる場合も多いのです。
私のブログは読んでもらえばわかりますが、どこからかのコピー貼り付けや無断引用はありません。ひとから聞いた話でも、必ず技術的に自分でやってみたり、例えばコラーゲンのことでも実際に業務用のコラーゲンを買って毛にためしてみるというように、必ず自分で検証をしたものを書いています。
たまに、ギターのことや、毛皮の褪色の直しについて、私以上の技術がありそうなところは、リンク元にはさすがに敵わないな~という、敬意をもってリンクを貼らさせていただいています。
最近、同業者でも似たようなことをやっていらっしゃいますね~~ なんてことに出くわすことが度々、あります。まあ、それはそれで良いのです。どちらが先かはわからないのですから。
しかし、先日、少しだけ気になったものがありました。
カップシーマーミシン(毛皮用ミシン)というものについて、私の記載と、まったく同じものがあり驚きました。
私が以前(2012年)に書いたブログ記事「毛皮用ミシン(カップシーマーミシン)」があります。
このブログのなかに下記の語句が記載してありますが・・
ストローベル(ドイツ)、リモルディー(イタリア)、サクセス(イギリス?)、ボニス(アメリカ)、ポーカート(不明)、トレジャー(日本)、チャンピオン(日本)
上記語句で検索すると、私のブログとお相手のブログが一番、二番というように出てきます。だって、この並びで他のひとが書くことはないでしょうから。
確率でいうと、この程度のこと・・・・と、思われるかもしれませんが、残念ながら、偶然はありえません。
理由は、この並びがまったく同じなことと、もうひとつ、一番決定的なことはポーカートというミシンは、国内に10数台しか入っていないミシンなのです。そのミシンを素人のひとが知ることは99.9%の確率でないと思います。たまたま、私がミシン好きで、記載した全てのミシンを使用したことがあるから、コメントもできますが、一般的には、ほぼ全種類使うことはないかと思われます。
ポーカートというミシンについて
このミシンは、一般の職人さんも見たことがないひとがほとんどなはずです。ポーカートは一般のミシンの構造と違い、すくい上げるようなルーパーではありません。私も縫ったことはありますが、ルーパーが一般のミシンのように無いために、カムがなく、その利点を生かしてなのかは分かりませんが、とても高速で縫うことができます。
だだ、レットアウトを専門にするのであればいいのかもしれませんが、オールマイティーに使おうとするならば、ここまでのスピードは必要ありません。
そして、高速にすればするほど、すべる・・・という言葉を私たちはよく使いますが、縫い目の幅が広くなったりします。やはりそこそこの高速というくらいで使わないと縫い目もばらつき、糸のしまりも弱い部分がでますので、使いこなすには、かなり工夫がいるようです。
まあ、そんな珍しいミシンなのですが、毛皮の素人のひとでこれを名前まで知っていてい、さらに私と同じに、生産国不明と書く事は、ないでしょうね。それくらい珍しいミシンです。
職人さんが、どんなミシンを使っているかででも、どのレベルか、どんな仕事をしているかが私はわかりますよ。それくらい、本縫いミシンと違ってメーカーが違うと、縫い心地や縫い上がりが違います。
そして、糸のしまり具合や縫い目の揃い方などを気にすれば、どうしても、ドイツのストローベル、、、、といいたいところですが、あの技術力の高いドイツのミシンではなく、なんとなくいい加減そうなイタリアのリモルディというミシンになってしまいます。不思議です。
余談ですが、イタリアはグリーンが好きなんですかね?リモルディーもそうですし、コンプレットのハンドステッチミシンもそうですし。日本では考えられないですね。
それがイタリアなんでしょうか。
それと、トレジャー奈良ミシンのカップシーマーに自動給油があったことも書いてありますが、多分私の文からの引用でしょう。
このミシンもネット上には、めったに出ないです。それくらい台数すくないからです。売れなかったんですね。
私はミシン屋さんから使ってみてくれと言われて使いましたが。なかなか良いミシンでした。少し大きいですが。ただ、時期が遅かったかな~~。毛皮産業がピークでしたからね。もう、みんな目一杯設備投資してしまっていて、あの時期に出ても売れなかったんじゃないでしょうか。
一般的にネットでも売られてる、トレジャーの古いミシンに比べれば、比べ物にならないくらい素晴らしいミシンでした。今あれば私も欲しいと思いますね。サクセスの自動給油も結構な値段で買ったことがありますが、それよりもいいような気がします。
あったら、間違いなく買いです。毛皮ミシン欲しいと思う人がいたら、絶対にお薦めです。
話それましたが、引用されるということは、それだけ読まれているということにもつながります。きっと嬉しいことなのかもしれません。難しくても、長くても、興味のあるひとには、面白い!!!と言ってもらえるようなブログをこれからも書いていきます。