パステルカラー付属の染色

今日は毛皮に使う止め具の一部について書いてみます。当社では、12年くらい前からミンクやセーブルを染色して薄いパステルカラーに染めておりました。(最近、一般の市場やブランド品(毛皮のブランド)でも、よく見かけられます)

意外に困るのが市販されている毛皮用付属のなかに、薄いパステルカラーなどは、まったく見つからないことです。毛皮の留め具の中に、本来は商品名なのですが、一般名称となってしまっているものがあります。ケスカという留め具です。製造国名はドイツとかフランスとかだと思います。

これは、私のところでも以前は使っていましたが、重さが結構あます。ご年配の方のコートなどでは意外に、寒いからとおっしゃられて裾に近いところまで増設される場合があり、そすなると場合によっては5個くらい使うことがありますので、コート重量に少し影響を与えるときがあります。 (さらに…)

ホワイトミンクマフラー

今日はストレートのホワイトミンクマフラーについて書いてみます。素材はアメリカンミンク/メスの4サイズです。以前はメスのミンクは3サイズが主流でしたが、今はその上の2サイズが全体のなかで大きな割合を占めています。中にはメスで1サイズや0サイズもあります。

今日のミンクは今では珍しいメス4サイズです。このミンクはサイズは小さいのですがアメリカミンクらしく毛のボリュームは素晴らしい逸品です。そして、サイズが小さいぶん、毛質もとても柔らかく刺し毛も短く、素晴らしい肌触りです。人間の肌も、男性より女性、大人の女性より赤ちゃんの肌が柔らかい、、、というようにミンクもオスよりメス、大きいサイズより小さいサイズのほう、、、というように毛質は繊細になります。 (さらに…)

展示会とチンチラマフラー

こんにちは☆スタッフ服部です(´▽`)ノ10月に入って、やっと少し秋風を感じられるようになってきましたが…そろそろ毛皮アイテムのご準備はお済みでしょうか?アトリエでは秋口からお使いいただける小物が徐々に仕上がってきており、特に今年の新企画で登場したチンチラのカラーマフラーは人気商品となっております♪

先日は店外催事があったので、この機会に新色としてハーベストパンプキン(オレンジ)やグリーン・ターコイズブルーに染めたチンチラのマフラーを追加用意して行きました。今までの新色分と一緒にテーブルに陳列すると、まるで虹のよう(笑)7色よりも多いですが、見ごたえのあるラインナップとなっております☆ (さらに…)

サファイヤミンクのバッグ & ポーチ (リフォーム)| Sapphire Mink Bag & Pouch

こんにちは、スタッフ服部です。やっと少し秋を感じられるようになってきたような気がします。アトリエもこれからの毛皮シーズンに向けて奮闘中です(^-^)/

さて、今日はバッグのリフォームのご紹介です。お手持ちのコートをリフォームした際に余った毛皮でバッグと小さなポーチを作りたいというご希望でした。

バッグはミニサイズのボストンバッグのようなデザインで、ファスナーの位置を下げ口が大きく開くようになっておりますので小さいながらも使いやすい仕様に仕上がっていると思います。持ち手は組紐をご希望でしたので、毛皮の色に合うものを探しました。

毛皮と異素材の組み合わせを行うことはよくある事ですが、ナチュラルの毛皮と同系色で違和感の無い色合わせを行うことは意外にも難しいことがあります。黒・茶・グレー。。。等と一言で表すことは簡単ですが、実際には毛皮と付属として使用する素材の両方に赤み・青み・黄みなどの色の違いがあります。

それぞれの素材を組み合わせた時に、違和感なく仕上がるようにすることは簡単ではありません。今回も何色もの紐の中から3色の紐に絞込み、最後の持ち手を取り付ける段階で最終的に全体の色のバランスを見て選び抜いております。

最終的には淡いシャンパンゴールドの組紐にし、毛皮をメインにしながらオシャレ感のある組み合わせになったと思います。また、組紐を合わせることで和装にも洋装にも合うバッグとなり、コーディネートも合わせやすいバッグに仕上がったと思います。

セットでご希望の小さな猫ちゃんポーチはカットビーズでお顔とし、ヒゲも取り付けました(=‘x‘=)こういったお顔付きのポーチは初めてのお作りでしたが、可愛い表情に仕上がりました。

リフォーム等の際に毛皮が意外にも沢山残ってしまった場合にはこういった小物を考えてみると、更に冬のお洒落が楽しくなるかもしれませんね(*´▽`)ノ☆

服部

サファイヤミンクのバッグ&ポーチ(リフォーム)| sapphire mink Bag & pouch

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ロシアンブロードテールのMEN’Sロングコート

今日は5月24日に紹介したロシブロの原皮で作ったメンズロングコートをご紹介いたします。以前、マホガニーミンクでシルクリバーシブルコートを作らせていただいたお客様のコートです。画像が小さくて残念ですが、それでも腑(毛皮の模様)の豪快さは充分に伝わると思います。皮もとても柔らかく、この豪快な腑が動くと圧倒されます。

以前作らせていただいたマホガニーミンクのコートも、お客様には自分の自慢であり、宝だと言っていただいたこともあり、今回の仕上がりにも大変気を使い、細部まで気を配り、そして大胆さを失わないように努力しました。

以前も書きましたが、ロシブロの最大の良さ、凄さは見る角度によって見え方が変わることです。そして、グレーの色も角度によって黒く沈んでみえたり白く光ったり、紫ががったグレーに見えたりと表情が都度変わります。 (さらに…)

パショーネの真骨頂 | フルオーダーのコート

こんにちは☆スタッフ服部です。今日はパショーネの真骨頂でもある、フルオーダーのコートのご紹介です。 素材はメスのアメリカ産ブラックグラマミンク(ナチュラル)です。

ブラックグラマミンクにはナチュラルからブラック強化の間にブラックの濃度において、いくつかのタイプがあります。ナチュラルは名前の通りに、自然そのままの色味です。色としては黒ですが、茶色っぽい雰囲気があり柔らかい印象を持った色です。

ブラック強化はナチュラルの原皮の黒味をさらに強化する加工が施されており、漆黒。と言えるようなハッキリした黒色をしているものもあります。このナチュラルと強化したものは単品で見ればそれぞれが黒に見え、並べてみると違いが見えてくる・・・というくらいの違いです。

今回はお客様のお好みと、優しい雰囲気が良いということでナチュラルの原皮に決定しました。(パショーネではお客様のお好みや、肌に毛皮の色味を合わせて見た時にお顔映りの良い方を選べるようにブラックグラマミンクは常時2種類をご用意しております)

この原皮を使いデザインはウエストを少し絞ってスッキリした形に、衿はスタンドウィングカラーにほんの少しの味付け程度にタックを入れました。身頃は程良いゆとりを入れつつも袖は細身となっており、ジャケットとコートの間の子として着られるようなイメージです。 (さらに…)

シェアードミンク・ハーフコート(ダークブルーグリーン)

こんにちは、スタッフ服部です。北陸地方までの梅雨明けが発表されましたね。一気に気温も30℃を超えて・・・夏本番!という感じでしょうか。毛皮にも、アトリエにもツライ季節がやってきますね(アトリエ内はアイロン等の設備の為に気温上昇中…(´Д`;))熱中症の報道が増えておりますし、皆様も体調管理にはお気をつけくださいませ。

さて、そんな今日も新作コートのご紹介です。先日のバイカラーのコートに続き、こちらも新色☆ダークブルーグリーンのシェアードミンクコートです。名は体を表すという感じの色ですが(笑)深みがありながらも暗くなく、青と緑が絶妙な加減で共存しています。

英国王室のオフィシャルカラーのロイヤルブルーという濃い青色が有名かと思いますが、ロイヤルグリーンとか・・・・・・例えても良さそうな、そんな気品ある色になりました。

デザインとしては、上につまった感じの甘めのテーラーカラーと前端&ポケット部分に付いている装飾パーツが特徴でしょうか。衿の丸みやフラップポケットの存在が可愛らしくありますが、色と装飾パーツが甘みを抑えており<ちょっと甘口or辛口な要素を取り入れたい>という方にオススメなコートに仕上がったと思います。

着丈も75cmと一番着やすい丈になっておりますので、ワンピースやスカートと合わせたり、シャツ&パンツスタイル等のカッチリ感を出したコーディネートにも幅広く使えるデザインになっております。

一般的なテーラーカラーよりも、衿つけの位置が上になっていますので、それが少しは防寒の役割も果たしてくれるかと思います(*´∀`)v

寒い季節のアウター等は無難に白・黒・茶・グレーなどを選びがちですが、このような色から色味と華やかさを取り入れてみてはいかがでしょうか。

服部


シェアードミンク・ハーフコート(ダークブルーグリーン) sheared mink half coat (dark blue green)

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シェアードミンクコート | Sheared Mink Coat

スタッフ服部です。今日は新作コートのご紹介です☆パショーネが得意とする素材のひとつ、シェアードミンク(シャドーグリーン&アンバーゴールド) のコートです!!

シェアードミンクとはミンクの毛を短く刈ったものです。毛を刈る事によって通常のミンクよりも軽くなり、一見は毛皮のように見えませんので、とても洋服に近い感覚で着ることが出来る素材です。

今回はシェアードミンクの染色を身頃と衿で色の違うバイカラーの配色にして、幅広のブロードをあしらいました。身頃はシャドーグリーン(ごく薄いグリーン)衿はアンバーゴールド(柔らかなオレンジ)に染色しております。

毛皮ではなかなか見ないお色ですが、着ると自然と肌に馴染むような色に仕上がっていると思います。ドロップショルダー(肩線の下がった低い袖付けの袖)の形になっていますので、肩幅を気にすることなく着ることができ、腕や肩まわりも動かしやすいです。

袖口は軽くコクーンシルエットにしてあり、さり気ない可愛らしさを表現しています。裾のブロードも衿に近い色のものを使用して全体の雰囲気をまとめつつ、細かな刺繍柄がアクセントになっております。

このブロードを取り付ける作業がとても大変でしたが、付けるのと付けないのでは仕上がりの表情が全く違い、とても良いエッセンスになっていると思います☆

また、パショーネの作るシェアードミンクはとても柔らかく・軽く・しなやかなので(従来の毛皮をお持ちの方はこの軽さと柔らかさに驚かれます)外出のお供にはもってこいです。このコートに帽子と手袋を合わせて上品なコーディネートで街歩きしたら最高に画になりそうですね…(*´∇`)ステキ♪

染色もホワイトミンクの刈毛を使用しての染色加工にすることで、様々な色の染色に対応できるようにしています。どうしても黒や茶などのダーク系か白系などが多くなりがちな毛皮のコートですが、シェアードミンクのコートであれば洋服感覚で自然にお好きな色を取り入れていただけると思います。

服部


Sheared Mink Coat (Shadow Green & Amber Gold)

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ダイドウィーゼル・ロングマント | Dyed weasel long mantle

こんにちは、スタッフ服部です。今日は先日のウィーゼル・ドルマンスリーブコートに続きまして、新作コート2号☆ダイドウィーゼル・ロングマントのご紹介です(*`・ω・)b

ダイドウィーゼルとは染色(ダイド)されたウィーゼルのことで、今回は毛付きのウィーゼルをネイビーに染色しました。今回は原皮を横に使っていますので、原皮の背中~腹にかけての微妙なグラデーションがとても良い表情をしています。

デザインはシンプルなロングマント(着丈98cm)で普通のお洋服で考えると、なかなか着ないアイテムのような気もしますが…毛皮アイテムとしてはケープ・マントはかなり人気のあるアイテムです。お洋服のコーディネートもしやすく、とても様になりやすいです。

サイズもあまり関係ないようなアイテムなので、年齢・体型を問わずどなたでも着られるデザインです。お色も濃いめのネイビーのため、他アイテムとのコーディネート次第では様々なシーンに対応できるものになっています。

そして、この絶妙なネイビーの色が光の当たり具合や歩いたりの動作が加わることで、くるくると表情に変化が出ます。そのため、全身が毛皮で覆われても重い印象になりすぎません。身長の低い方は着丈を気にしがちだと思いますが、少しヒールのある足元にすればとっても格好良く、お洒落になります(^^)

前には飾りのベルトが付いていますが、ケスカ(毛皮用ホック)がしっかり下まで付いていますので歩いていて、裾が開いてバサバサと気になることもありません。前身頃には手を出せるようにスリットもありますので、普段の生活運動には差し支えないようになっていると思います。

さらにポイントなのが、両面毛皮のフードです。これはボタンで完全取り外し可能になっておりますので、お洋服・気分・お出かけ先などTPOに合わせて着用いただけるようになっております。

私自身が身長150cm位とチビッコなのですが(笑)試着してみましたが、マントに着られる感じもなく、動くたびにたっぷりのフレアーが揺れ・変化する毛皮の表情にうっとりでした(。´ω`)♪

製作方法もとても丁寧に作っていますので、まるでアーミンのような仕上がり…。アーミンのコートと並んでも遜色ないマントです。ぜひ、アーミンのコートと並んでいるところを見ていただきたい逸品です☆

服部

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ナチュラルウィーゼル・ドルマンスリーブコート

こんにちは、スタッフ服部です。まだ梅雨中ですが、徐々に夏を感じる日も増えてきました。毛皮でいっぱいのアトリエにはつらい季節が近づいています…(;´д`)皆様も気温差や熱中症などにはお気をつけくださいませ。

さて、今日は新作コートのご紹介です(*^o^*)今期、初めてのコート☆ウィーゼル(ナチュラル)のドルマンスリーブコートです。

ウィーゼルは皮が薄く、軽いのが特徴です。軽さでは毛皮の中でもかなり軽い素材です。抜毛・染色の加工をされて、リバーシブルコートやライニングコート等に使われているのを多く見かけますが、今回使用した原皮は毛質も色も良く、とても綺麗なプレートでした。

せっかくなので、この毛付き・ナチュラルカラーが生きるコートを作ろうと企画したコートです。ドルマンスリーブ〔トルコ人が着たドルマン(外套)の袖を模したもの〕とは袖ぐりが深く、袖口の細い長袖の事です。

昨年あたりから街でよく見かける流行のデザインですね。ニット素材の物が特に多いかと思いますが、Tシャツからブラウス・カーディガンと幅広くデザインに取り入れられています。カジュアル感があり、袖の感じがモモンガのようで可愛いです(o´・ω・)

この可愛いお洋服、私がいつも気になるのはドルマンスリーブの服を着るとコートなどのアウターの選択肢が非常に少なくなるような・・・着られないことは無いのでしょうが、袖のモモンガ部分が引っかかってしまい、コートの中で袖がくしゃくしゃになったり落ち着きが悪く表に当たりが出たり・・・非常に悩みます(;´_`)

特に冬はウール系のしっかりした素材のアウターが多く、寒さを考えるとお気に入りの服でも「今日はこれはやめておこう・・・」となってしまうこともあるのではないでしょうか?

もちろん、ニットのコートやケープ・マントなど全く気にしないで合わせられるアウターもありますが、ニットでは風が抜けて寒く感じたり、マントはカジュアルなコーディネートには仰々しい気がするし・・・やっぱり袖付きのコートが着たい!!という時もあるはずです。

このコートはそんな時にもピッタリ!!ドルマンスリーブのカジュアル感を持ちつつ、毛皮素材なので幅広いタイプのコーディネートに合わせることが出来るようになっております。

特に特徴的なのは衿まわり。フードのついたショールカラーのような衿です。フードから衿部分・見返しまでたっぷりと両面に毛皮を使っているので、いろいろと着まわしができると思います。

カジュアルなパンツスタイルの時は、小さなフード付きコートの状態で。シンプルなお洋服なら前をあけてガウンの様に羽織るだけで様になります☆スカートスタイルの時には、フードをひっくり返してボリュームたっぷりのショールカラーのような雰囲気でエレガントに。

ボタン以外にカギホックもついていますので、前端の見返しを折り返して下まで続くショールカラーのようにも着られます。お着物にも合わせられるかもしれませんね(*´∀`)bボタンもコートと同じ毛皮のくるみボタンになので、妙に存在感を主張することも無く他のコーディネートアイテムの邪魔もしません。

ドルマンスリーブのお洋服にはもちろん、様々なお洋服に合わせていただけると思います(^^)カジュアルなワンマイルウェアの上にさらりと羽織ってワンちゃんとのお散歩なんて良いかもしれません♪

衿の両面が毛皮と贅沢な原皮の使い方をしておりますが、ウィーゼルであることに加えてドライ・ドラム処理をしっかり施しているので軽く、柔らかく仕上がっています。

パショーネのコートは軽さと柔らかさにも拘りを持って作っていますので、ぜひ手にとって感じて頂きたいです(*^U^)ノ皮の柔らかさが生み出すナチュラルな毛色の変化、飽きのこないコートに仕上がりました。

服部

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