マーブルミンク

今日はとても珍しいミンクをご紹介いたします。

マーブルミンクでメスの3サイズです。ちょっと小ぶりですが、とてもショートナップ(刺毛と綿毛の差がない)で綿毛も短く、障り心地が抜群です。

通常、ミンクはホワイトミンクのようなもの以外は背筋が濃くなっていますが、これは背筋が逆に白くなっていて、周りが大理石のように茶色い模様が入っています。それが名前(マーブル/大理石)の由来です。

このミンクはアメリカの一つの飼育業者しか生産していませんので、国内でもあまり見ることはできません。価格は小さい割に3割くらい高いです。

現物は写真よりもさらに可愛い感じで私は見た瞬間に気に入ってしまい、思わず、買ってしまいました。何をつくるかまだ思案中です。

こうゆう柄の入ったようなミンクなので加工過程でのカットもデザインを充分に考えたうえで行わないといけません。優れた素材感を生かすことを考えるのが、とても難しいミンクです。

長澤

にほんブログ村 ファッションブログ オーダーメードへ
ファッションブログランキング

ロシアン・ブロードテール

仮縫いのため久しぶりに都内へ出ました。メンズ・ロングコートのオーダーのお客様の仮縫いです。素材はグレーのロシアン・ブロードテールです。

既にお手持ちのお気に入りのコートと同じ形をご希望でしたので、1回目の仮縫いはお客様のコートを型抜きしたパターンで行いました。

お客様のコートを着用していただいた時に裾がおがんだ状態だった為、パターンが悪いのか、それとも生地の柔らかさ・重さが原因なのか判断するために、そのまま型抜きしたパターンで仮縫いを行いました。着用していただくと、やはり裾がおがみました。原因はパターンにあったようです。

今回はその修正を確認するための仮縫いでした。結果はうまくいきました。男性の方は肩の筋肉がたくさんついていることが多く、実際にはなで肩ではないが、結果としてなで肩のようになってしまう場合があります。

今回もそのパターンでした。首から肩にかけて筋肉がついていると、前後の中心が持ち上げられてしまいます。その結果、前は重なり・後中心は角が出るか、アームホール部分にハの字のしわが出ます。

修正後は、前後のアームホール部分も綺麗になり、前のおがみによって起きていた正面からみた裾すぼまりな状態も解消され、綺麗なフレアーになりました。

素材はグレーのロシブロですが、皮も柔らかく、腑はうねるような豪快な柄で仕上がりが楽しみです。

長澤

にほんブログ村 ファッションブログ オーダーメードへ
ファッションブログランキング

デミバフミンクの逸品

昨日、原皮屋のM社長からオファーがあり、M社長曰く世界一のデミバフミンク(アメリカ産)だということで見せていただきました。M社長は毛皮業界の中で私が尊敬・信頼できる方が4人いるうちのお1人です。

あくまで個人的な好みですが、M社長が素晴らしいというものと私の好みが違うことがありません。世界一と言い切る限り、箱を開ける前から良品だということは想像はできていましたが、実物をみてほんとに圧巻の一言でした。

詳しいことは、まだ話を聞けてないのでわかりませんが、おそらくM社長が世界一と認めるファーム(養殖業者)の中でさらに、最高の品質のものなのでしょう。

私自身も30年以上この毛皮業界にいますが、正直これだけのものは見たことがありません。原皮に逸品という言葉があてはまるかどうかわかりませんが、まさに逸品と呼ぶにふさわしいデミバフミンクです。

原皮のサイズは1サイズ。とても大きいです。メスでこの大きさは珍しいのですが、まれに0サイズもあるようです。毛質は、雄のボリューム感を持ちながら、メスの柔らかさがあり、力強さと繊細さが同居しています。

アメリカ産特有の青味のある綿毛の色も素晴らしく、キャラクター(背筋)も太くしっかり通っていて、まさに毛皮と言うのにふさわしいくらい毛皮らしさを表現しています。キャラクターがしっかり通っているということは毛皮が毛皮らしさを表現するという意味では大事な部分だと私は思っています。原皮全体に占めるキャラクターの太さのバランスがデミバフというミンクの命であるでしょう。

毛の長さもショートナップ(刺し毛と綿毛の差が少ないもの)ですが、綿毛の長さは長めです。そのぶんしっかりとしたボリューム感があります。まさに触り心地は満点で、写真でしかお見せ出来ないのが本当に残念です。

これから、この原皮でなにを作るかを考えるのが今からワクワク、心が躍動しています。

長澤