Dropbox プロ(個人ユーザー向け)の使い勝手

先日、Dropbox(ドロップボックス)をプロ(個人ユーザー向け)にアップグレードしてみました。今日はDropbox プロ(個人ユーザー向け)の使い勝手(感想)を書いてみます。

Dropbox プロの価格は驚異的に安いのです。1TBで 年間9,800円でした。

以前AUの法人契約のなかでサーバー的なものを借りて、使い勝手が悪く、まったく使えないまま解約し、さらに最近グーグルアップスという、やはりクラウド型のものを契約して使おうと思いましたが、エクセルがスプレットシート形式じゃないと開けないとか、iPhoneで動画がフォーマットが違うとか出てきて見れなかったりとかで、一年契約したものが、まったく使えずに困っていました。 (さらに…)

毛皮の日 2014のお詫び

昨日は、毛皮の日(日本毛皮協会が定めた)でした。そして、なぜか私の誕生日でもあったのです。

納品をたくさん抱えたこの時期にブログを更新するのは、お待たせしているお客様にも申し訳なく思い、書けずにいますが、今日だけ、しばらくぶりに書いてみようと思います。

昨日は家内も仕事から帰ってくるのが遅く、三越から買ってきてくれたお惣菜で、ほんとにささやかな誕生会です。毎年この時期は、ほんとに気が狂うほど忙しく、わずかな時間で乾杯をし家内がバースデーソングを唄ってくれるのです。

一昨年くらいからアコースティックギターを少しずつ弾き始め、昨年フォルヒというメーカーのギターを二本買いました。普段エレキギターを弾いていた私には、アコギでソロギターのように弾くことはとても難しいことで、密かに練習していたのです。もちろん、わずかな時間の中でです。

そして、いつか家内か私かの誕生日にはアコギでソロギターを家内に披露しようと密かに思っていたのです。しかし、今年の私の誕生日にも、それは実現しませんでした。次は、来年の5月の家内の誕生日に弾いてあげれるよう練習してみようと思います。

しかし、家内に披露するといっても、ほどんど、毎日私の練習する曲は、きっと飽きるほど耳にしている家内ですので、披露といえるかどうかわかりませんが、ギターを弾いていて一曲もギター一本で聴かせるものがないのも寂しいので、なんとか、いつかどこかの二人の誕生日のなかで、それが実現すればと願っています。

まだ、まともに、弾けるようになったのは一曲くらいしかありません。もう少しレパートリーを増やしたいのですが、わずかな寝る前の時間のなかではなかなか進みません。

それから一番大事なことをもうひとつ、今、たくさんの受注を抱えています。

なかには三年も待っていただいているヘビーシルバリーのコートのお客様、そして、昨年4月に受けたシェアードミンクのお客様・・。

新たに今年、受けた受注のたくさんのお客様、アトリエの技術を頼っていただき、わざわざ二本松市から川越のこのアトリエにベントレーで来ていただいたお客様・・。

母の毛皮を柔らかくできないだろうか、またはご主人のお母様の形見でいただいたコートがカビや匂いがついてしまい、とれないだろうか??とご依頼いただいたお客様・・。

ミンクを何度もお断りしたシェアードにリメイクしたいとおっしゃられたお客様、色焼けしてしまった、大切なアーミンのコートをリメイクしたいというお客様、他では受けてくれないといわれたチンチラのリメイク・・。

それ以外にも、ほんとにたくさんの依頼が溜まっていて、とにかくお時間をかけなければできないものばかりで、ここにあげたような特殊なものは、ほんとにたくさんの時間を頂いており、この場を借りて、たくさんの迷惑をかけているお客様にお詫びしようと今日だけブログを書くことにいたしました。

丸、二年も三年も待っていただいているもの、以外にも当然、新規受注は受けているわけで、結果としては、お待たせしているお客様を飛び越えて新規受注をこなしているのも事実であり、ほんとうに申し訳なく思っています。

その遅れる理由は多々あり、原皮にこだわれば、一年待っても手に入らないものもあったり、軽く仕上げるために一年かけて、それ用の原皮を調達したり、、、と、お待ちいただくための理由があり、毛皮が一生モノと言えなくなった今の時代に、”一生モノ”と拘った作りを考えれば私の作る以外の時間もかかります。

さらには、リフォームでも、毛よりも大事な皮の部分をなんとか再生して差し上げようと思うと、あれも、これもと、コストなどどこかえ行ってしまい、とことん、リスクを承知でトライするとなると、どうしても落ち着いて時間をかけるしかなく、結果、特に問題のない受注品が先に仕上がってしまうという事態が生まれてしまいます。

毎年、新しい技術を生み出したり発見したりすれば、難題に向かうときには、あれやこれやと手を尽くし、技術の進歩の結果、やれることが多くなり、ひとつの技術で解決しなければ、次の技術でトライして、それを繰り返すというように、使える技術が増えるほど、トライする時間が増えるという事態が生まれ、たくさんお待たせしてしまうという結果になってしまっています。

お待ちいただいているお客様には、待っていて良かったと思っていただけるよう、期待を裏切らない仕上がりにしようと思います。

どうか、いましばらく時間をいただけますよう、何卒よろしくお願いいたします。

次回更新は来年、今抱えている依頼が終わったら、またブログを書こうと思います。
ヘビーシルバリーや20年以上前のチンチラをフヤフヤにしたものなと、たくさんの動画でお見せ致します。

長澤祐一

 

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メンター(Mentor)

メンター(Mentor)の意味をGoogleで調べてみたら『「良き指導者」「優れた助言者」「恩師」の意。自分自身の仕事やキャリアの手本となり、助言・指導をしてくれる人材のこと・・』とありました。

先日、私のメンターである敬愛する某企業の社長に来社頂きました。

老舗とは?その強みとは?
守らなければならないことは?
企業のほんとうの強みとは?

そして、経営哲学につながる様々な事柄・・等等、多岐にわたり、貴重なお話をたくさん伺うことが出来ました。

拝聴している時に、25年くらい前にアントレプレナーカレッジで学んでいた頃を思い出していました。 (さらに…)

Facebook アカウントを削除

先日、Facebookアカウントを完全に削除しました。Facebookで友達になって頂いた方々には当ブログでご報告をさせて頂きます。FBではありがとうございました。

限られた時間のなかで、家内と過ごす時間、膨大な仕事の時間、ギターを弾く時間、ブログを書いていく時間、もうこれだけで他にすることはありません。

私は、もともと仕事でも物を探す時間をとても嫌います。それでも、膨大な仕事のデータを探したり、物を探したるする時間に、毎日、時間を浪費させられています。相当、しっかりとしたデータ管理をしていてもこうなのです。そんな時間を嫌いながら、FBを見るような時間はないということに気が付きました。 (さらに…)

モデリストI氏の言葉

以前、当ブログで「モデリストの技術(テクニック)」という記事を書きましたが、当時、I氏はこんなことも言ってました。

紳士服において、袖付がとても重要な部分で、I氏が当時何と言ったかは明確に覚えていませんが、ある袖の形に対して、多分イタリアの工場のことを言っていましたが、日本の工場では、とても雰囲気をだすのが難しいある袖のかたちが、その工場で常に均一に仕上がってくると。

そして、重要なのは、そこに優秀な職人さん(技術者)ばかりがいるのではなく、あくまで一般の工場に勤める人達で縫われているんだと。

当時、I氏は、”すごいよな~~あの袖が、普通のラインで出来上がってくる。特別優秀な技術者ばっかりで縫っているわけでない。それがすごいことなんだよ。日本じゃできないな、あれは。あれが、技術だよな”

と、彼が目指している技術というものがそこに、まさにあると言わんばかりに思いにふけるように、それを言ったきり、ふ~~~っとため息をつき、黙ってしまったのを覚えています。

その当時は (さらに…)

当たり前のことをこなせない技術者

敬愛するとても優秀で高い感性をお持ちの職人のSさんとゆう方がいらっしゃいます。先日、そのSさんから電話を頂きました。

「長澤さん。あの毛皮屋さん知ってる??聞いてよ、お客様がコートもってきてさ~、そこで技術は日本一と言われたその毛皮屋さんでリフォームしたらしいんだけどね、袖にベッタリと芯を貼ってるんだけど、糊で豚皮貼ってるんだよ。やっと剥がしたよ。それにしてもあり得ないよね~、豚皮なんて、、ガチガチでさ~~ロボットの袖みたいだよ。。。」

なんて会話をしました。

私もつい先日、お直しをしたお客様のコートを開くと大きく接着芯が貼ってあり、何故こんな必要もないところにと思って、恐る恐る剥がしてみました。 (さらに…)

検索結果

今日はGoogleの「毛皮 リフォーム」検索で何故か?当ブログ「Fur-PASSIONE」がトップに掲載されていました。「毛皮」や「オーダーメイド」での検索結果はこれまで上位になってはいましたが「リフォーム」では初めてのことで吃驚しています。

当ブログを2012年5月から開始しましたが、当初はアクセスもほとんどなく、書く内容もどのくらいの内容を書けば良いのか、読んでもらえるのか迷っていて、そんなときに「にほんブログ村ランキング」のヘルプの中に注目記事ランキングに関わる記載で・・・

ブロガーであるメンバー様には、ご自身のスタイルを守り、ご自身が書きたいことを、書きたいときに、書きたいように、書きたいだけ書くという大前提の中で、とにかく他の読者(閲覧者)の方が興味や関心を持つ記事、共感を感じる記事を投稿していただくことや・・・

とあり、旧友の助けもあり、悩まず吹っ切って書いていこうと、このブログを続けてまいりました。

ブログ開始時期は、何ページめくってもパショーネ(弊社)の名前が出てくることはなく、 (さらに…)

ワークステーション

先日でやっと、昨年末納期の商品が仕上がりました。もう、まるまるひと月間ブログから遠ざかってしまいましたので、何から書いていいか解らない状態です。書けないときは、あれも書こうこれも書こうと思っていましたが、終わったとたん、ちからが抜けてしまっていて何から書いていこうか分からない状態です。しかし、これで今期が終わったわけではなく、昨年の納めが遅れながら終わっただけで、一月納めのものがまだ、狂ったようにあり、また仕切りなおしをして始めようと思います。

今年初めてのブログにふさわしい記事かどうかわかりませんが、今日は、昨年末に買ったコンピュータ(ワークステーション)について書いてみます。

パソコンはこれまでもたくさん買ってきましたが自分のディスクで使っているのはスペースの関係で、島精機のSDS-ONEしか置いていません。この島精機のPCについてもいずれ別に書きますが、 (さらに…)

誕生日、そして毛皮の日

今日は私の誕生日です。私がギターで音楽の道を目指すことを諦め、毛皮の仕事にアルバイトでついたのは多分、30年前くになると思います。当時は、毛皮の仕事といっても、始めたばかりで何もわからずに夢中でやっていました。

音楽、、、いやロックが好きで始めたにも関わらず、歌謡曲だったりニューミュージックと言われるようなものをやりバックミュージシャンとしてお金をもらう、そのことにいつしか疑問を感じ、やっぱり当初、福島の田舎から出てきたときに目指したものをやろうと、父親が亡くなったことをきっかけに、僅かにやっていた名ばかりのミュージシャンとしてのいくつかの仕事をやめバンドに打ち込むことにしました。そんなときに始めたアルバイトが毛皮だったのです。

接客業に向いてはいないということと、 (さらに…)

モデリストI氏のいうの技術とテクニック違い

今日は前回のブログ記事に出てきたモデリストというテーマで書いてみます。私が本当にモデリストと尊敬するのは、以前、HBというアパレルの会社に在籍し、その才能が生かしきれないまま、今は退社されたI氏という方です。

私が毛皮をアルバイトで始めたころの30年くらい前のことです。彼はHBという会社を辞めて一時的に毛皮を勉強してみようとされていて、私が働いていた加工会社に入社してきました。その後、私も、その会社を辞めI氏も辞め、I氏は毛皮で一時独立をされました。私は、別のところでお弟子さんとして一時働き、その頃に、彼のところに、度々お邪魔して、仕事のやり方、考え方、彼の哲学も学びました。

I氏氏はそんなことは記憶にないでしょうが、私は必死に何かをつかもう、盗もうとしていたのを今も思い出します。

当時、彼の元で作業をして、今でも、印象に残っている言葉は、  めんどくさいということに慣れたおしまいだ、面倒くさいと思うなら簡単に出来る方法を考えろ  さらに、こうも言いました。技術とテクニックは違うと、、、 私は聴いた時、技術とテクニック?? 同じでは? と思いましたが、I氏が言ったのは技術とは会社に蓄積していくものであり、会社の中の誰でもが使えて、人が変わっても品質が変わることがなく続いていくものだと。テクニックは個人の技で、その人が辞めてしまえば、企業には何も残らないというものだ。それは技術とは言わない、、、と、厳しい口調で言い放ちました。だから、人が変わっても品質が変わらない技術というものを考えていかなければ考える意味がない。と熱い口調で語り続けていたのを今も思い出します。

その後20年以上もお会いすることがなく、三年前程に、また古巣に戻っていらっしゃるということを聞いて、直接、HB社に電話を入れて連絡がとれましたが、丁度退社する直前で、あ~~せっかく戻っても、また彼の大きな能力を使いこなすことができずに退社されるのかと思いました。

I氏は各方面でも、派手な知名度や活躍はされていませんでしたが、会ったかたは、おそらくほとんどの方が彼の能力の高さを認めていたのだろうと私は確信しています。モデリスト協会というのがあるらしく、そこに誘われたと言っていましたが、あまり興味もなく入ることはなかったそうです。私は、I氏こそがモデリストと呼んでまちがいのない高い能力を持っていたと今も確信しています。

最近、どこかの毛皮業者のサイトにて、女性の方でしたが(女性だからという訳ではありません)ファーモデリストとサイトに紹介されていて、おいおい、そんな簡単にモデリストという名前を使うな、、、と、苦笑いしたものです。私も長年、この仕事を学んでいますが、いまだ毛皮の分野においてさえも、I氏のレベルに達したとはいえず、道は深いと技術を知れば知る程、余計に不安にかられます。それほど、あまり一般には知名度のないモデリストという言葉ですが、その意味は広く深く、そして価値があるのです。

技術とテクニック、私にとってはI氏からいただいた永遠のテーマ。このテーマこそがパショーネの哲学である、あたりまえのことをあたりまえにこなすという思想につながっているのだと思っています。

下記の日本モデリスト協会のリンクにモデリストの定義らしきものが書いてあります。
http://ifashion.co.jp/jnma/modelist/background.html

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