どこにでも同じ情報を出すという 効率の良さと つまらなさ

最近、私自身がネットによくありがちなSNSやオンラインショップを通じて同じ情報をあっちこっちに出すということをしています。少しでもたくさんのひとに知ってもらおうという思いからなのですが。しかし、これは効率は良いのかもしれません。しかし、私が読者であれば、きっとがっかりするだろうなと本音では思います。

例えば、ブログで読んだ記事をオンラインショップやインスタグラム、Facebook、Twitterでも読まされるということは良くあることと言えば良くあることなのですが、私自身やりながら恥ずかしく感じます。

そんなこともあり、今後はFacebookやTwitterにインスタグラムからリンク設定をしているので、これはこのままインスタグラムに入ってみてもらい、他のブログやオンラインショップでの記事はリンクせず常に単独記事にしていこうと思います。いく先々で新しい情報が見れるという期待感こそが自分が求めるスタイルなのかもしれないと考えました。

確かに同じ情報をいろんな場所に出して、たくさんのひとに見てもらいビジネスにつなげるというのも今時のやり方かもしれません。しかし、毛皮という元々特別な商材を誰にでもというのは、やはり違うような気がします。限られた人に限られた情報を伝える。そして見に来てくれたひとには、ここに来れば必ず、新しい何かが得られる。そう期待感をもってブログやオンラインショップ、インスタグラムに来てもらおうと思います。

仮に画像は同じものを使ったとしても記載するものは、その時に感じたことを書いていきます。ここひと月、ブログやオンラインショップで同じことをお伝えしてきたことをお詫びするとともに今後は同じ記事を別の場所で掲載することはありません。確かに、情報を提供するものとしては都度、新しいものを用意するということは厳しいのですが、期待を裏切らないことが、やはり大事だと、ここ数日考えました。

前回まで、オンラインショップとダブルことがありましたが、今後は、オンラインショップはオンラインショップで読んでもらい面白いと感じるようにいたします。逆に言うと、ここで書いたものはここでしか読めません。今後もこのブログをよろしくお願いいたします。                長澤祐一

プロでありながらプロじゃない

商品の撮影という局面とプロの仕事?

最近、商品の撮影という局面があり、なかなか思うように行きませんでした。

カメラマンは撮影のプロであるわけですが、しかし、仕上がってきたファーの写真は正直、期待に添えるものではありませんでした。もちろん、カメラマンは自分はプロなのだから、、、という自信もあるのでしょう。または、たくさんある仕事のなかの一つなのかもしれません。

しかし、ファーに関しては知識がまるで無いわけで、そんなプロが撮った写真が、人を引き付けるわけもなく、期待通りの仕上がりでした。もちろん残念ながら皮肉です。こちらも、もちろん予測はできていたので、立ち会いを申し入れましたが、そこは、プロの仕事場に素人はいらない、、という発想なのでしょうね。

または、組織上の問題もあるのかもしれませんので、そこはハイ分かりましたと言うしかない訳で、自分なら、最大の魅力を引き出すためにわからないことは少しでも聞こうとしますが。

たかだかショールの着せ方、コートのエリの開け方、こんなことさえできず、それはアシスタントが悪いのかもしれませんが、カメラマンに感性があれば、そうじゃない、、と注文をつけることもできるはずです。やる気がないのか、それが実力なのかはわかりませんが辛い仕上がりでした。

プロでありながらプロじゃない

まあ、プロでありながらプロじゃないなどということは、よくあることで毛皮の世界にもレベルの差は大きくあり、自分もどこまで行けばレベルが高いと言えるのかは自分ではわからず毎日試行錯誤していますが、ときどき上で書いたようなことを目にすると、おい!何勘違いているんだ!言いたくなったり、または、あ~やっぱり組織の問題なんだとがっかりしたりすることがあります。

写真を撮ることはプロでも、ファーのどれほど魅力を知ってる?どれほどのデザインを知り、その着こなし方をどれほど知っているというのですか?と言いたくなる訳で、こういう人たちがいかに多く、その大半が謙虚さを忘れ自分が何でもできると思い込んでしまっているか、組織の問題ということで最高の仕事をしようとするところから逃げてしまっているように思えます。

もちろん、カメラマンに関わらず大きな組織には、このようなケースは、たくさんある訳で、ときどき疑問に思うことがたまにあります。

別にものをつくることだけのことではありませんね。いろんなところにプロがいて、プロと勘違いして高飛車に仕事をしているひとたちも多いのが現実です。もちろん、少しフォローしますが、優秀だなあと思える方や、下からの依頼をしっかりと受け止め適切に判断・処理する方も多くいることも事実です。

プロという言い方はおかしいのかもしれませんが、お客様にもマナーが必要な訳で、お金をだせば何でもできると勘違いしているケースも極まれにあります。

昔、半年間だけ起業家を対象にしたビジネススクールで学んだことがあり、そのときに、プロサイドの椎名社長という方が講師でいらっしゃり、お客様にも品質があって、商品買ってお金払わないなんて論外な訳であって、みなさんが会社をやるのであれば、顧客の品質をしっかりと管理してくださいと言っていたのを記憶しています。

もちろん、このブログに入って来てくれて、こんな難しいブログを最後まで読んでくださる人が質が悪いお客様なんてことはないのです。誤解のないようお願いいたします。
要は、買う側にもマナーは必要であり、買う側も販売する側もそれぞれにインフォメーションを互いに、しっかりと出し合って、購入・販売を正しく成立させる役割があるのです。

誤解を受けるといけませんので、これ以上は書きませんが、プロというくくりで言えば、お客様にも、少し通じる部分があるかなと思い書くつもりじゃないことまで書いてしまいました。大半は素敵なお客様ばかりで、学ぶことがとても多いのが本当のところです。

自分のことで言えば、もう少し時間がコントロールできればいいのですが、時間に余裕があればあるだけ使ってしまうというのが、なんとかしたいところです。

小さなアイデアを大切にすることがプロの領域に近づく道

今日は毛皮の写真ではないのですが、私が作業以外でも小さな工夫をしているなかの一つをご紹介して終わりにします。

これは、写真をみてもらうとわかりますが、電源タイマーです。アトリエではお客様の大切なコートや商品、材料を保管していますが、万が一火事になれば大変なことになる訳で、そんなときのために工夫しているのがこのタイマーです。

アイロン、その他の熱の発生する機材やモーター等の機械はすべて、切りタイマーにしています。使う時には、あらかじめこのアイロンを作業で何時間使うかを想定して2時間なら2時間半くらいで切れるようにセットして使います。こうすることで、仮に、別の作業に行ってしまい、うっかりの消し忘れや、退社時の消し忘れにも対応でき、火災のリスクを極力減らしています。

もちろん、タイマーがついてるからといって元の電源を切らないということはありません。地震とか災害で勝手にタイマーが回ってしまったら大変なことになりますから。さらに要らないコンセントは一緒に写っているコンセントを埋めるプラスチックのパーツを使って塞ぎます。作業場はどうしてもカットされた毛や細かい生地の裁断くずがあり、安全とは言えませんから。

当たり前のことですが、意外にやられていない工房は多いのではないでしょうか。作業のなかでの工夫は、もちろんたくさんあるのですが、それ以外でもやれることはたくさんあり、実際にやるかやらないか、それだけのことです。

そんなことの延長線上にプロ意識があると自分は信じて全ての仕事をしています。そして、小さなアイデアを大切にすることがプロの領域に近づく道であればいいなとも思います。

長澤祐一

 

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ご来店ありがとうございます。

当ブログ上で、新年のご挨拶も出来ないほど、納品が終わらない状態が続いています。お待たせしているお客様には誠に申し訳なく、そんななかでブログ記事を書くのは気が引けるのですが、どうしても早めにお伝えしなければならないことがありアップいたします。

今日は、ご来店に際してのお願いと、もうひとつは、お待ちいただいているお客様へのお詫びを書こうと思います。昨日、三越本店毛皮サロンにパショーネの商品を見に来ていただいたお客様がいらっしゃいます。当ブログを見て、ご来店頂いたこと、こころより感謝いたします。 (さらに…)

整理整頓【データ編】

先日、整理整頓と整列の違いというブログを書きました。今日は、それに関わることで少し書き加えます。昨日、ついに、あまりのマニュアルデータを探す時間の多さに嫌気がさし、忙しいにも関わらず、どうやったらマニュアルがピンポイントで探すことが出来るかを以前から考えていた方法を使って、やることにしました。
(さらに…)

文章の引用について

今日は文章の引用について書いてみます。このブログを書いてもう数年経ちました。検索で入ってくるのは、毛皮では他のサイトでそうたくさんは書いていないせいか、レットアウトや毛皮ミシンなどの語句で入ってくる場合も多いのです。 (さらに…)

「整理整頓」と「整列」の違い

今日は、“整理整頓”というありきたりな語句について書いてみます。

一般的に、やっているのが整理整頓に見えて、整列というのが多いのです。私の「整理整頓」と「整列」の違い(定義)みたいなものは・・

整理整頓:あるべきところにある
整列:ただ綺麗にならんでいる

かなり、違いがありますね。(本当は、かなりどころか、とんでもなく違います☆笑)

私もなかなかこの本来の意味の整理整頓ができずに苦しんでいます。仕事の作業もデータも、もう膨大過ぎてしまって。

データについていえば、最初のフォルダの切り分けを間違えると、のちのち大変なことにもなりますし、道具や生地在庫、付属在庫などもそうです。 (さらに…)

【訂正とお詫び】Dropbox プロ(個人ユーザー向け)の使い勝手

スクリーンショット 2015-07-22 09.16.12

今日は以前当ブログで書いた>Dropbox プロ(個人ユーザー向け)の使い勝手で、最近判明したことを少し訂正をしようと思います。

以前からも会社で使うHPのZ1というワークステーションが重く感じることがあったのですが、ドロップボックスプロの導入後、特に重く感じることが多くなりました。 (さらに…)

アトリエでの毛皮の保管方法

今日はアトリエでの毛皮コートや原皮の保管状態について書いてみます。

普段、褪色だの、やれクリーニングだの、と細かいことを書いていますが、じゃ、アトリエではどんな保管をしているのかと疑問に思われるかもしれませんね。

以前は、アトリエでも一般の会社と同じようにカバーに入れるか、むき出しでラック保管かというのが現状でした。コートを一点カバーかけして保管は当たり前なのですが、5年前くらいから少しずつ、ラックにも黒い生地をかけて光がほとんど入らないようにしています。 (さらに…)

毛皮技術の伝承 | 下積みは必要か?

一昨日、カンブリア宮殿という民放の番組で「東京すしアカデミー」という、すし職人になるための学校の放送を観ました。

寿司職人になるために下働きで、毎日何年も皿洗いをさせられ・・・、それがあたりまえになってしまっている。しかし、ほんとうに職人になるのに、そんなに毎日毎日皿洗いが必要なのだろうか?もっと効率よく技術を伝達する、または吸収する方法がないだろうか? そんな短期間で、すし職人になるための技術を教えるという内容でした。

私自身の35年の毛皮業界での生業を振り返ってみて、この「東京すしアカデミー」の「効率よく技術を伝達する、または吸収する方法を模索し、短期間ですし職人になるための技術を教える」の人材育成コンセプトに共鳴しました。 (さらに…)

ワンダーシェア(Wondershare)スーパーメディア変換

今日はドロップボックスプロを使ってみて感じた、「動画圧縮・変換の必要性」について書いてみようとおもいます。

動画圧縮・変換の必要性

ドロップボックスにアップするということは前回も同期中はPCが重たくなることを書きましたが、やはりファイルの容量が大きくなればなるほど、同期の時間がかかり、動画で1ギガを超えるものなどはどうしても、アップするのに時間がかかります。

それで、これまではフリーソフトを使用して圧縮または動画画像サイズを小さくしてきました。当社で使っているビデオは以前当ブログの「毛皮の作り方のポイントを動画化」でご紹介した”キヤノン iVIS HF R42″というビデオですが、これは設定により解像度がそう大きくならないので、長時間、撮らない限りは圧縮の必要はありませんでした。

最近、簡単に瞬時に使えることから、iPhoneで仮縫いやマニュアルを撮る場面があり、iPhoneの動画サイズは綺麗なのですが、マニュアルや仮縫い動画としてドロップボックスに保存するには解像度が大きすぎて困っていました。

しかし、フリーソフトでは変換するファイル形式や動画の画像サイズを小さくするのに丁度良いサイズや形式が選べずに、画像が縦長になってしまったりして困っていたのですが、そんな時に見つけたのがこのソフトでした。

ワンダーシェア(Wondershare)スーパーメディア変換

このワンダーシェア(Wondershare)はこれまで使ってきたフリーソフトに比べると、詳細設定で細かくいろんなものが選べ、さらに縦横の動画画面サイズも細かく選べ、しかも変換スピードがこれまでのフリーソフトよりも、かなり早いのです。いつも私はPCのスピード = 仕事の効率アップ と考えていて、毎回撮ったマニュアルや仮縫い動画をストレスなく変換しドロップボックスにアップすることができるこのWondershare スーパーメディア変換!というソフトは、とても重宝しています。

価格は8280円で、お手軽な価格だとおもいます。ただし、製品登録するのに、文字数が多すぎて入力ミスを起こしてしまいました。ここは、初めて購入されるかたは、登録時、注意してください。老眼の私は二度も入力ミスしてしまいましたから。

使い方は、特に難しい設定をしない限り簡単でした。ファイル形式もiPhoneやマックで見れるMOVやMP4もあり、iPhoneで撮る動画もMP4であれば、画面サイズがたくさん選ぶことができ、解像度1920 × 1080 を 240 × 160 に変換すると約1/20くらいになってしまいます。

240 ×1 60 はかなり小さいので、ここまでしなくとも十分に小さくなりドロップボックスの使用容量を減らすことや同期の時間をかなり削減できるので私はとても助かっています。私のところのデータの半分以上は動画データなので500 ギガ以上あるデータも3割くらいは減らせそうなのです。

ワンダーシェア スーパーメディア変換!(Windows版)

私も、このへんのソフトは素人なので、以前、キヤノンの営業さんにも聞いたことがありますが、残念ながら実際に使ったことのある人じゃないと本当の情報が得られませんでした。意外にみなさん、素人同様のレベルなのです。ワンダーシェア(Wondershare) スーパーメディア変換!私はとてもいいソフトだと思います。

もちろん、これよりも良いプロ向けのソフトもあるのかもしれませんが、マニュアルや仮縫いなどの圧縮変換をお手軽な価格で出来、その後のバージョンアップも無料なのです。私の用途にはとても良いソフトだと思って使っています。

長澤祐一

 

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