毛皮の褪色・変色(赤の褪色の証し)

Fur_passione_8_27_2014

今日は、何回か書いている毛皮の褪色について、もうひとつ書いてみます。以前から褪色は赤から始まると書いてありますが、今回の写真がそのいい例ですね。写真は一番褪色しやすい肩の部分です。

コートの色はイエローを少しくすませた色です。写真を見てもらえばわかりますが、ほとんど変化がありません。

その理由はイエローの構成色に赤がないからです。当社アトリエのHPににもグリーンの刺し毛ミンクのマントの写真がありますが、このマントもほとんど褪色しませんでした。やはりグリーンはイエローとブルーが構成色なので、赤が存在しなく、変色はしません。 (さらに…)

レットアウトのシミュレーション(島精機のCAD(PGM)の使いやすさ)

本日は弊社アトリエで島精機のCADがどう生かされているかをご説明したいと思います。

島精機のアパレルCADは通常のアパレルCADと違い、レイヤー形式になっていません。大きなキャンパスに、自由にパーツ化したパターンを置き、そしてパターン内部線やそれ以外の線も自由に書くことができます。

自由にパーツ化するというのが意外に他のレイヤー形式のCADではできません。出来ないというよりも、大変な労力がいるということになるのでしょうか。通常は透明レイヤーに線を引き、重ねてみることによって様々な作業をしていますが、島精機のCADはすべてがパーツ化してあります。

仮に100個の小さなパーツを使って”自由に”作業をすると、レイヤー形式のCADだと、多くのレイヤーが必要になりますが、島精機のCADはパーツが100個大きなキャンバスにあるということになり、都度、アクティブにするためにレイヤーを指定する必要もありません。
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ブラックグラマミンクのショートナップ

ミンクでもっとも価値があると言われているアメリカンミンクのなかで最高峰と言えば一般名称でブラックグラマミンクがあります。

これはダークミンクのなかで、さらに選びこまれたもので、その特徴は、ボリュームがあること、毛が柔らかく弾力があること、ダークのなかでも、さらに濃いこと、ショートナップであること、等が思い浮かびます。

一般的に誤解されがちなのが、ショートナップという意味です。文字本来の意味からいくと短い毛というのが正しいのでしょうが、本来の意味は違います。

アメリカンミンクの特徴といえるショートナップの本来の意味は、綿毛と刺し毛の差が少ないということです。 (さらに…)

毛皮のリフォーム とクリーニング | オガドラムの効果

毛皮のリフォーム前のクリーニング「オガドラムの効果」について書いてみました。毛皮のリフォーム前に、弊社アトリエでは、徹底したクリーニングをしていますが、そのなかで一番大事な脂を抜く作業があります。

脂を抜くことの意味については、何度も書いているので他の記事を読んでもらえればよいのですが、今日はその脂を抜く作業のなかで、ひとつ大きな問題があることを書いてみます。

溶剤を使って皮の脂分を抜く工程は皮、毛、ともに溶剤に漬け込みます。そこで、溶剤に脂を溶け出させるのですが、あまり長時間つけすぎると脂が落ちすぎてしまい皮にとっては危険な状態になります。

しかし、中途半場に溶剤からだしてしまうと、液に溶けだした脂が毛全体についてしまいます。これは専門の業者さんにやっていただいたとしても、起こり得ることです。溶剤から取り出すタイミングや溶剤の量などに、微妙な感覚が必要だということが解ります。 (さらに…)

Elixir Phosphor Bronze Nanowebの素晴らしさ


Elixir Phosphor Bronze Nanoweb

今日はギターの弦の事を書いてみました。アコースティック・スティール弦なかで、ブロンズ合金に少量の燐を加えた”Elixir Phosphor Bronze Nanoweb”というタイプの弦について、その素晴らしさと音質、そして寿命などの面からの私見です。

私は普段フォルヒ(Furch)のシダーとマダガスカル、アディロンとマダガスカルの二本を使っているのと、練習用として本体が頑丈に作られているタカミネ(Takamine)のエレアコを使っています。

タカミネはトップがシダーでサイドが合板のマホガニー、バックが単板マホガニーになっています。

以前もエレキのElixirの弦やアコギでもポリウェーブというタイプは使ったことがあり書いたことがありますが、今回は”Phosphor Bronze”というタイプについて書いてみます。 (さらに…)

Facebook アカウントを削除

先日、Facebookアカウントを完全に削除しました。Facebookで友達になって頂いた方々には当ブログでご報告をさせて頂きます。FBではありがとうございました。

限られた時間のなかで、家内と過ごす時間、膨大な仕事の時間、ギターを弾く時間、ブログを書いていく時間、もうこれだけで他にすることはありません。

私は、もともと仕事でも物を探す時間をとても嫌います。それでも、膨大な仕事のデータを探したり、物を探したるする時間に、毎日、時間を浪費させられています。相当、しっかりとしたデータ管理をしていてもこうなのです。そんな時間を嫌いながら、FBを見るような時間はないということに気が付きました。 (さらに…)

毛皮のリフォーム前のクリーニング


Fur_Cleaning

今日は毛皮のリフォーム前のクリーニングについて、もう少し具体的に書いてみます。

上の画像を見てもらうと解りますが、溶剤で丸洗いして出た汚れです。これだけ汚れているということになります。

業者関係者が見て誤解を生まないよう書きますが、回収設備のいるパークと専門的に呼ばれている溶剤ではありません。一般に市販されている溶剤を使っています。もちろん中国でいまだに使われているのではないかと疑われているフッ素(フロン系)溶剤でも、ありません。 (さらに…)

キヤノン EOS 70Dで撮る毛皮画像

TOWARU

昨年11月にキヤノン EOS70D (CANON EOS 70D)というカメラを買いましが日々の業務に追われて手付つかずだったのですが、最近やっとこのカメラを使い始めました。

この機種はプロ用ではありませんが、アマチュア用としては、結構ランクの高いほうの機種だったように思います。もちろん私はプロのカメラマンではありません。 (さらに…)

毛皮リフォームのシステム化の難しさ


弊社も点数が多くはありませんが毛皮リフォームを承っております。

以前も書きましたが、アトリエの場合はほとんどがオーダーと同じ仕様で作っていきます。当然そうすると、オーダー、リフォームと合わせていくとデザインやパターンはどんどん増えることになります。

そうすると、当然、効率を考えたくなる訳です。デザイン、サイズ、体型別に・・というようにいくつかのカテゴリーに分けて整理して、いくつかの定番をつくり、それに沿って、お勧めしていくという、いわゆるシステム化ということになるのでしょうか。 (さらに…)

レットアウト


レット・アウト(let-out)

今日はPFAFF3560レットアウトミシンで縫った、毛皮コートの裏側をお見せいたします。

一般のかたのなかにも毛皮の裾がフラシ仕様(裏地の裾が閉じられていない仕様)になっている場合には、毛皮の裏の縫い目をみたことのあるかたがいらっしゃるかもしれませんね。

後日、理論的なことは書きますが、今日は裏の縫い目を見てください。(細い線すべてが縫い目です)

今日は見てもらうだけで、たいした説明はありませんが、よく、お客様のなかで、裏が見えるようになっているのが、お値段の高いコートだというような認識がありますが、それは間違いです。 (さらに…)