毛皮の皮の劣化(方程式)
劣化に関する最新記事をアップ致しました。是非見てください。https://www.passione.co.jp/blog/%e6%af%9b%e7%9a%ae%e3%81%ae%e6%ad%a3%e3%81%97%e3%81%84%e4%bf%9d%e7%ae%a1%e6%96%b9%e6%b3%95%e3%81%a8%e5%8a%a3%e5%8c%96%e3%81%ae%e6%84%8f%e5%91%b3/
先日、お客様のコートの袖が切れてしまって直してほしいという依頼がありました。開いてみると、確かに皮全体が少し硬くなってきていて、避けている部分は特に劣化が進んでいました。毛皮の皮の劣化は、簡単にいうとこんな方程式になります。
皮の劣化は皮の状態 X 保管状態 X 時間=劣化
劣化はほとんどの場合、少しずつ進みます。上に記載した方程式でもわかるように、着用の度合いはあまり関係ありません。着用によって痛むのは皮ではなく、毛そのものが傷みます。皮が劣化したことで切れてしまったものの修理はとても難しいのです。
一般的には荒目の縫い目で縫ってしまい、表から芯をベタッと貼ってしまうのが職人さんの考えがちなところです。しかし、それでは柔らかさという毛皮本来の風合いはなくなり、厚紙のような手触りになってしまいます。
弊社のアトリエでは、こんな場合はどうするかというと、 (さらに…)